村上ポンタ秀一さん ドラムを叩き比べて「変わんないんだ、これが」

村上ポンタ秀一さん(村上"PONTA"秀一 - オフィシャルサイト:www.ponta.bz)が、2セットのドラム(おそらく特性も値段も違うもの)を叩き比べている映像を見つけました。興味深いです。

素人の耳で聞いても、音の違いはあるように思えます。また、両者の特性が違うはずなのだから、まったく同じ叩き方をしたわけでは無いのでしょう。でも、最後に言っている、「変わんないんだ、これが」ってのはすごくわかる気がします。


道具や材料には、最低限、必要なレベルが有るけれども、最高級のものでないとダメとか、表現できないってことは少ないんですよね。やりたいことが決まっていれば、あまり高級なものを使わなくても、たいていの場合、結果は出せる。まあ、その「やりたいこと」の種類によっては「必要な性能」も変化してくるので、高性能なものを使っていたほうが潰しがきく場合が多いとは思いますが。

プロになると、道具や材料としての信頼性とか安定性とか耐久性とか作業効率とか、そういったものを重視しないと仕事にならない場合がありますし、例えば料理なんかだと、安価な食材を使ってしまうと(手間は同等か、かえって大変なくらいなのに)安いカネしか取れないっていう事情もあるでしょう。だから、それなりのものを使う傾向はあると思います。でもそれ、必須では無いはず。


腕がともなっていないのに高級すぎる道具・材料を使ってしまうと、それが自分の欠点をカバーしてくれただけなのに、自分がうまくなったかのように感じてしまう。それは危険なことで、せっかくの上達のチャンスを自分でつぶしてしまうことにつながりかねません。ボトルネック箇所は、道具・材料ではなくて自分自身であること。まずそれを疑ったほうが良い場合が多いように思います。