作業用マシンの不調

自宅作業用のメインマシンが不安定になり、頻繁にフリーズするようになりました。酷いときには、何も作業していなくても1時間に何度もフリーズするので、とても仕事できるレベルではありません。しかたがないので対策を考えました。

デスクトップ機の構成など

メインで使ってるマシンは、2007年の暮れに某所で譲ってもらった DELL Optiplex 745 です。Optiplex 745には、筐体のサイズによって4種類のバリエーションがあり、手元のこいつは小さいほうから数えて2つ目の「スモールフォームファクター」というタイプのようです。

もともとは Windows XP Professional がインストールされていて、CPUは Core 2 Duo 6600 (2.40GHz) で、メモリも2GB載っていました。Windows XP で使っている限り、当初はあまり不足を感じませんでした。グラフィックカードは(当時のビジネス用マシンとしては)贅沢なものが付いていて、このカード1枚でモニタを2台接続できます。21インチディスプレイを2台つないでマルチモニタで便利に使っておりました。

ここ2年くらいの間にメモリの不足を感じるようになってきて、メモリモジュールを4GB分追加して合計6GBに増強。Windows XP (32bit版) だと3GB以上のメモリは認識してくれないので、OSも Windows 7 64bit版に更新。それにあわせてHDDを換装と、少しずつ手を入れて使っていました。

不調のデスクトップ機の使用をいったんあきらめる

このマシンが最近、頻繁にフリーズするようになりました。たいていの場合、いわゆるブルースクリーンが出るわけでは無く、画面が固まったまま黙ってしまい、何をやっても反応しないので仕方なく強制電源OFFして再起動する、っていう状態です。何度もこんなことが連続すると、そのたびに思考が中断されてしまい、自分のやる気スイッチもOFFのまま動かなくなりモチベーションが保てず、とてもじゃないけど仕事ができません。

なんかディスプレイドライバが原因、のような気がするけれど、限られた時間の中で、きちんと追いかけて直すことができるかどうか、自信がありませんでした。

ノート機で作業をする方向で環境整備

デスクトップ機が最悪、使えないかもしれないので、まずは外出先用の DELL Inspiron M101z を整備することにしました。M101z は、パワフルに動くことを求めず、そこそこの性能で妥協しているマシンです。重量はこのクラスとしては軽くはありませんが、小型で、安価で、大容量バッテリーを取り付けると実稼働時間で5〜6時間くらいAC供給無しで動いてくれます。

これ1年ちょっと前に購入したのですが、だんだん動作が重くなってきていました。特に、起動してから安定するまでに時間がかかるのが気になります。ログインしてからプログラムが起動して落ち着くまで5分くらいかかっちゃうようになっていました。ディスクがボトルネックになっていることが予想されたので、本当ならSSDに換装したかったのだけど、容量が300GBを超えるようなSSDは高価で、あまり買いたくなりませんでした。

いろいろ調べていたところ、HDD+SSDのハイブリッドドライブという品物をアマゾン様からおすすめされました。Seagate Momentus XTシリーズ 2.5inch ドライブです。これ、ユーザはふつうのHDDとして取り扱ってよく、頻繁に使う領域を自動的にSSD部分にキャッシュしておいてくれる、という仕組みの様子。ふつうのHDD扱いなので特別なドライバが要るわけでもなく、OSを選ばないのだそうで。

Seagateのハイブリッドドライブには、HDD部分が500GB(SSDは4GB)のものと750GB(SSDは8GB)のもの、計2製品あるようです。アマゾンでの取り扱い開始日は、前者は 2011-06-22、後者は 2011-11-28。

で、GBあたり単価を計算してみたら750GBのやつのほうが若干だけど安かったこと、SSD部分の容量が倍も違うことから、750GBのほうを発注。ついでにメインメモリが4GBだけだと心細いので、8GB分のメモリモジュールも発注しました。

ノート機のHDD換装など

M101zでは、メモリソケットには底部のフタをねじ1本ゆるめて外せば簡単に到達することができ、交換も簡単です。既存の2GBモジュール2枚を取り外し、4GBモジュール2枚に差し替えて交換完了。

HDDのほうはちょっと手こずりました。DELLサイトのサービスマニュアルを参照したところ、ねじを3本外して、それからキーボードを奥側から手前に向けて引っぺがして、それでやっとHDDが見えるようになります。このキーボードをはがすのが簡単にできなくて、ねじ外してあるはずなのに、特に右側部分が手前に起きてきません。ゆっくりと気をつけながらかなり力をいれたら外せましたが、結局、何がひっかかっていたのか解りませんでした。まあ、ちょっと手こずったけれど、キーボード引きはがすときにマシンにキズも付けてしまったけれど、無事に換装終了。HDDの中身は、もともとの内蔵ディスクのイメージを換装前に転送しておきましたから、そのまま問題無く起動しました。

ハイブリッドHDDの効果

Windows 7 の起動時間、いままで5分以上かかっていたのが、2分強で安定するようになりました。あとスリープから復帰した直後にディスクに激しくアクセスしていて(たぶんDropboxのせい)、そのためか動作が重くなっていたのが軽減したように思います。

こんな感じで、換装前よりも気持ちよく使えるようになりました。

ひとまず

そんなわけで、ノート機だけでも比較的ストレスなく仕事ができるよう環境を整えたので、デスクトップ機についてはゆっくり診る精神的余裕ができました。

村上ポンタ秀一さん ドラムを叩き比べて「変わんないんだ、これが」

村上ポンタ秀一さん(村上"PONTA"秀一 - オフィシャルサイト:www.ponta.bz)が、2セットのドラム(おそらく特性も値段も違うもの)を叩き比べている映像を見つけました。興味深いです。

素人の耳で聞いても、音の違いはあるように思えます。また、両者の特性が違うはずなのだから、まったく同じ叩き方をしたわけでは無いのでしょう。でも、最後に言っている、「変わんないんだ、これが」ってのはすごくわかる気がします。


道具や材料には、最低限、必要なレベルが有るけれども、最高級のものでないとダメとか、表現できないってことは少ないんですよね。やりたいことが決まっていれば、あまり高級なものを使わなくても、たいていの場合、結果は出せる。まあ、その「やりたいこと」の種類によっては「必要な性能」も変化してくるので、高性能なものを使っていたほうが潰しがきく場合が多いとは思いますが。

プロになると、道具や材料としての信頼性とか安定性とか耐久性とか作業効率とか、そういったものを重視しないと仕事にならない場合がありますし、例えば料理なんかだと、安価な食材を使ってしまうと(手間は同等か、かえって大変なくらいなのに)安いカネしか取れないっていう事情もあるでしょう。だから、それなりのものを使う傾向はあると思います。でもそれ、必須では無いはず。


腕がともなっていないのに高級すぎる道具・材料を使ってしまうと、それが自分の欠点をカバーしてくれただけなのに、自分がうまくなったかのように感じてしまう。それは危険なことで、せっかくの上達のチャンスを自分でつぶしてしまうことにつながりかねません。ボトルネック箇所は、道具・材料ではなくて自分自身であること。まずそれを疑ったほうが良い場合が多いように思います。

私と写真と点と線と

小学生の頃、父が、家にあった古いペンタックスの一眼レフの操作方法を教えてくれて、写真を撮る面白さを知りました。

そして、団地の写真クラブの人に教えを受ける機会があり、写真の引き伸ばしを実地に経験させてもらったこと。親が毎月買ってくれていた学研の「科学」の付録に写真セット(原始的なカメラと印画紙と現像液などのセット)が付いてきて、それをきっかけして、写真の写る理屈を覚えたこと。結果、単純なカメラであれば比較的簡単に自作できることがわかり、ボール紙と適当なレンズを使ってカメラらしきものを何台も作ったこと。従兄(当時、大学の写真学科に通っていた)が鉄道の撮影旅行に誘ってくれて、それ以来、鉄道写真を中心に日常的に写真を撮るようになったこと。年賀状シーズンになるとその従兄の家に押しかけて引伸機を使わせてもらっていたこと。よくもまあ、これだけいろいろなきっかけが整っていたものだと、振り返ってみて感心します。

中学から高校の頃までは、写真を撮影し、そして現像・焼き付けをすることに多くの時間を費やしていました。この時期は、誰かに習ったというよりは、本を読んだり失敗したりしながら、体系的にではなく試行錯誤をして、頭と身体で写真を自己流に身につけて行きました。


写真(銀塩写真)のプロセスは、露光と現像処理に分けられます。

現像処理の部分は化学処理であって、液温や手順を守り、正確に、手抜きをせずに仕上げないと良い結果が出ず、安定もしません。処理が悪いと写真の保存性にも影響が出ます(数年で黄変するんですよね)。使用する機材には、消耗品を含め、ある程度の質のものが必要であり、機材の質の悪さを使い方でカバーするのは限界があること。しかしそれほど高価なものを使わなくても、それなりに結果を出せること。一部の機材(例えばカメラ)だけを上質なものにしてもあまり結果に結びつかないこと。液温の管理や引き伸ばし時の露光時間管理を人力で正確に行なうのは相当の注意力が必要であって、そういうことは機械にまかせるべき箇所であること。35mmフィルムはトリミング(撮影後に写真の一部分を切り出して余計なモノをカットすること)をすると画質が荒れてしまいやすいことから、撮影時に構図を一発で決めて、焼き付け時にはトリミングしないのが最善であること。人間の目の特性とフィルムの特性との間にはかなりの差があること(健康な人の目のほうがだいたい高性能)。露光(撮影)に関しては、どこにフォーカスするのか決めること(構図やピントの決定に限らない、何を際立たせるのかということ)は、どこを捨てるのか決めることと同義であること。(ここは異論あると思いますが→)写真の出来はほぼ撮影の瞬間に決まっており、後の処理は、努力してもせいぜいそれを劣化させないようにすることくらいしかできないし、それ以上のことを望んで失敗した写真を変える努力をするのは撮影時の直感を否定することであり間違いであること。失敗は失敗として、ありのまま受け入れること。撮る行為は観察することでもあるので、受験の時期など実際にカメラを触っていないときであっても意識をしているだけで上達することがあること。撮ったものの重みは時の経過とともにどんどん変化して行く(たいていは重くなって行く)こと。このようなことを覚えました。特に、現像のプロセスについては笹井明氏の「新時代の黒白フィルム現像」の影響を、撮影時の向き合い方については写真家の丹野清志氏の著作の影響を、大きく受けています。

こうして高校卒業まで、写真にどっぷりと浸かる中で、意図していたわけではありませんが、技術との付き合い方の基本を学んだように思います。


高校卒業後、大学や専門学校で写真を学ぶという選択肢もありました。しかし私はそれをしなかった。きっと、撮影そのものを追求するつもりが無かったのだと思います。好きな鉄道や身近な人や風景の写真は撮っていたものの、それ以外、何を撮ったら良いのかわからなかった。特に問題意識を持って社会を見ていたわけではありませんし、自分の考えなど無いに等しかった。自分の見た風景をカメラで切り取り、自分の手で現像・焼き付けをし、紙に定着させること。その技術が面白かったのであって、何かを表現したいなんて思っていなかったのですから。

そしてそのうち、あんなに好きだったはずの写真も撮る枚数が激減して行きました。自由になる時間と集中力を目一杯つぎこむことで回していた撮影・現像・焼き付けのサイクルが維持できなくなったのです。自分のことをカメラの設計をしたい人なのかと思って機械工学の道に進んだもののコンピュータや通信の面白さに心を奪われてしまい、撮ったまま、現像できないフィルムがどんどんたまって行き、そうこうしているうちにカメラを持ち歩くことにも意味を見いだせなくなり億劫になり、そのままフェードアウト。


その後数年が経ち、これもやはり自己流で、少しはプログラムが組み立てられるようになりました。パソコン通信を当たり前に使うようになっていた頃、行きつけだったBBSで、Turbo Pascal という言語でプログラムが組める人(アルバイト)募集の記事を見て応募する気になり、面接に行った先で出て来たのが @kaorusaito さん。農学部の出身なのにコンピュータが使えてデータ処理を試みている、知らなかった世界の人でした。当時、まだ大学(短大だけど)に在籍してはいたものの全く通っていなかった、単位も全然足りていなかった私は希望の進路を聞かれて答えられるわけもなく、「じゃ、いま決めるんだね」とニヤっと笑いながら言われたのをなぜだか覚えています。

そこで割り当てられた仕事が地理情報メッシュデータの管理と加工。地理情報とかメッシュデータとか、当初は何のことやら全然わかりませんでした。でも、鉄道写真の撮影地を決める必要から地図を見て地形を読むことはふつうに出来るようになっており、時刻表の数字を追って熟読した経験からデータを読むということにも対応できました。型にはまった管理をされない、出社時刻もうるさく言われない放し飼い状態で仕事をさせてくれて(これ、多くの社員・アルバイトがいる中で、自分だけが特別に、なし崩し的に認めてもらっていたのだと思います)、遊んでいるんだか仕事しているんだか区別がつきません。でも、@kaorusaito さんの意図を汲むことを心がけ(不思議と、言っていることが判ったんです)、その実現手段の詳細については自分で判断をし、何らかのアウトプットを出し続けていたら喜んでもらえました。


# 続く、かもしれない

もう9月も終わりか

時が経つのは早いですね。
プライベートでいろいろあって、この1か月半くらいは、あまり自由な時間は作れませんでした。普段だったらやることやってしまえば寝込んでも構わないのだけど、今回ばかりは作業量が多すぎてそうも行かず。
ダウンしない程度に頑張っております。

iPhoneで手軽に050IP電話 - 050 plus これは革命的かも

050 plusは、NTTコミュニケーションズからこの7月1日にリリースされたiPhone用のアプリケーションです。050IP電話としてiPhoneから掛けることができ、受けることができる。通話料は050IP電話並み。ただそれだけのアプリなんですが、でも、これは様々な可能性を秘めているものだと感じました。

050IP電話とは

IP電話というのはインターネットプロトコル(IP)で音声データを運び通話できる電話のこと。その中で、俗に050IP電話と言われているものは、050からはじまる日本国内の電話番号を割り当ててもらえるIP電話です。原理上は、インターネットに接続できる環境(モバイルWi-Fiルータや公衆無線LANを含む)があればどこからでも利用可能です。050電話番号を持っているため一般電話(固定電話、携帯電話を問わず)への発信だけでなく着信も自由に可能です(110番、119番、0120番号、0570番号などに発信できないという制限があります)。@niftyなど多くのインターネット接続プロバイダでも、常時接続契約をしているユーザに対し、基本料無料、または非常に安価なオプションとして050IP電話を提供しています。050IP電話は、大きく分けるといくつかの事業者(たぶん3グループくらい)が提供しており、それを一般向けにインターネット接続プロバイダなどが取り次いで小売りしている状態です。同一グループ内の050IP電話どうしの通話料は、無料です。

従来は、ごく一部の例外を除き、050IP電話は家庭や会社の固定電話のかわりに使うもの(固定IP電話)でした。原理上はIP接続可能な環境であればどこからでも利用可能な仕組みなのに、携帯電話からの利用はできませんでした。

通話料が安い050 plus

050 plusを単体のiPhoneアプリとして見た場合、メリットは、通話料が安価、または無料になること。NTTコミュニケーションズ(のグループ)がかかわっている050IP電話への通話料は他人のiPhoneの050 Plusを含め無料ですし、そうでない場合にも対固定電話で3分間ごとに8.4円、対携帯電話で1分間ごとに16.8円と安価です。

日本国内でiPhoneを持つ場合、ふつうの人はソフトバンクと契約をして使っているものと思います。ソフトバンクの基本通話プラン(ホワイトプラン)の場合、ソフトバンク携帯電話宛の通話は、夜の21時から翌日深夜1時までを除き、基本料金の980円のみで通話し放題、というのがウリですが、050 plus相互の通話だったら24時間いつでも無料です。

携帯電話から固定電話にかける機会が多い人は、通常は30秒あたり20円程度(携帯キャリアやプランによって異なります)の通話料を支払っていることでしょう。3分間に換算すると120円くらいですか。でもこれも050 plusを使って発信すれば8.4円で済んでしまいます。固定IP電話と同水準の料金です。ごく短時間の通話ではあまり目立ちませんが、例えば3分間弱の通話料は1/10以下になってしまう。ものすごい価格破壊。

でも、メリットは、安いだけじゃ無いと思うんです

050IP電話の可能性

NTTコミュニケーションズの発表(ニュース 2011年7月1日:スマートフォン上での050IP電話サービス「050 plus」の提供開始について | NTTコミュニケーションズ 企業情報)によると、現在、Android版とPC版の050 plusを開発中なのだそうです。PC版はともかく、Androidでも050 plusが利用できるようになると、相手のケータイがソフトバンクだろうとauだろうとドコモだろうと、イーモバイルだろうと日本通信だろうと、キャリアに無関係に通話料が安く(または無料に)なってしまうわけですね。これはたいへん大きな変化です。でも、これは、単に安くなりました、ってだけのハナシ。

さてさて、ここからは妄想が入ります。

ひとつの050 plus契約で、複数のデバイス(iPhoneやらAndroidやら家庭の電話)の間でひとつの050電話番号が共用できるようになったとします。法的な制約はどうなっているか把握していませんけど、技術的には簡単なはずです。もしもそれが実現すると、電話の利用のしかたが変わってしまうのではないかと思うのです。

これまでは、自宅やオフィスでは固定電話を、出先では携帯電話を使用する、ってパターンがよく見られました。これだと、相手が不在だった場合、基本的には自宅回線からかけた電話は発信元の番号(自宅電話)に折り返される可能性が高い。携帯電話からかけた場合も同様。なにかとややこしいので、発信元の電話番号を統一するために、通話料が高いのに目をつぶって基本的に携帯電話から発信している、という方も多いのではないかと思います。(私もそうです)

これだけでも不便ですが、通話用の従来型携帯電話とスマートフォンを併用しているような場合にはもっと不自然なことを強いられます。電話に確実に対応するためには、通話用の従来型携帯電話(番号を広く知らせてあるもの)を常に持ち歩いている必要があることになります。日によっては身軽にスマートフォン1台だけで済ませたいと思っても、それができない。スマートフォンからでは、家に置いてきた携帯電話への着信があったことがわからないだけでなく、留守番電話の内容をチェックすることすらできません。

でも050 plusに、もし複数のデバイスで同じ電話番号を共有する機能が付いたとしたらこれは変わります。携帯電話機(スマートフォン限定ですが)は、どれかひとつだけ持って出れば連絡が付くようになります。自宅やオフィスでも050 plusの番号で発信できるようになったとすると、自宅から発信して不在だった電話が自宅の番号に折り返されても、外出先のスマートフォンでそれを受けることができることになる。これは私のような、個人で仕事をしている者にとっては非常に助かることです。そのうち、名刺のいちばん目立つ部分に050IP電話の番号を入れるようになって行くのでしょうか。

電話機に電話番号がひも付いていた時代は終わるのではないだろうか

これまで、電話番号は、電話機に対してひも付いていました。これは初めて電話が実用化された昔からそうだったので、あまりに当たり前すぎて、そういうものだと思い込んでいました。携帯電話が普及しても、それは電話機が基本的に個人の持ち物となったにすぎません。電話番号 → 特定のあの人 という関係は(ほぼ)成り立ちますが、特定のあの人 → 特定の電話番号 という関係は、成り立つとは限りませんでした。

しかしこの050 plus。もしも、仮に、の話ですけど、同一番号が複数のスマートフォンやPCで共用できる、といことになったら、この関係は崩れます。電話番号が本当の意味で人にひも付く、と言っても良いでしょう。会社に所属して仕事している場合にだって、これまではその部署のダイヤルイン番号を名刺にプリントしておくのがふつうでした。でもこれも社員ひとりひとりが050のダイヤルイン番号を持ち、業務時間中は外出先でもそのまま受ける、というように変化して行くのではないでしょうか。

もちろん、希望すれば、プライベート用の050番号と仕事用の050番号を簡単に使い分けることができるような仕組みにはしておいてほしいです。

050 plusに実現してほしいこと

  • 複数のデバイスで同じ050番号を利用できるようにしてほしい (多少の追加料金は可)
  • 複数の050番号を、簡単に使い分けることができるようにしてほしい (多少の追加料金は可)

050 plusに改善してほしいこと

  • 着信音を変更することができない点
  • マナーモードになっていると着信時、ブルッとiPhoneが1回振動するだけ → わかりにくいです
  • 電話帳に「あ」「い」「う」「え」「お」それぞれではじまる名前が登録してあった場合、あいうえお順に表示されるとは限らない(大きく「あ行」でくくられたその中のどこかにあるはずなのだけど、順不同で並んでいてわかりにくい)
  • 音質がですね、なんかこもったような感じで少々、聞き取りにくいです

050 plusのその他特徴

  • 050 plusは留守番電話(ボイスメール)機能を持っています。設定によっては、留守番録音した音声ファイルをメール添付で指定のアドレス(1箇所)に送信してくれます。これかなり便利だと思う。
  • 電話番号(下4ケタ)は好きな番号が選べます。好きな4ケタ番号を指定すると、050-XXXX-YYYY という番号1つが提示されます。いまのところ、気に入らなければ何度でも番号を指定しなおすことが可能なようなので、覚えやすい、良い番号を確保してください。
  • 9月30日まではキャンペーンで、月額基本料315円が最大3か月無料(申込み当月の月末までと、その後2か月分が無料)になっています。通話料のみで利用できるので、ぜひ試してみてください。

なお、利用にはクレジットカードが必要です。

ThinkPad T41のOSを再インストールしたのだけど、ちっとも動作が軽くなったような気がしない

動作が重くなっていたThinkPad T41を、ちょいと貸し出すことになりました。そのまま貸しちゃっても良いのですが、これは良い機会かなと思ってOSを再インストールして、それから貸し出すことに。

ThinkPad T41の場合、ディスクを全消去して、単純に工場出荷時状態に戻すのは簡単です。最近のPCは皆そうだと思いますが、内蔵ハードディスクの隠しパーティションリカバリー用のデータが置いてあって、そこからOSやドライバやプリインストールされたアプリケーションをまるごと書き戻すことができるようになっています。このThinkPad T41の場合、Windows XP SP1の状態に戻りました。

その後、だいたい次の手順で作業を進めて行きます。もう8年も前(2003年後半)に発売されたモデルなので、動作の保証されている、メーカー製のユーティリティーが一部存在しなかったりしてちょっと戸惑いましたが、そのへんは省略。

  • Windows XPをSP3に更新する
  • Windows Updateを実行する
  • ウィルス対策ソフト(Norton Internet Security 2011)をインストール
  • ウィルス対策ソフトを最新の状態に更新
  • 無線LANを使用できるよう設定
  • 要らないアプリケーション、古すぎるアプリケーションを削除
  • ThinkVantage System Updateをインストール
  • ThinkVantage System Updateを実行してドライバやユーティリティを更新
  • アプリケーション (Dropbox, 1Password, Firefox, Google Chrome, Adobe Reader Xなど) をインストール

さて、これでだいたいOKかな、という状態になりました。でもなんだか動作が重いんですよ。再インストール以前と比べて、全然、軽くなったような気がしない。

Windowsって、特別なことをしなくても使って行くうちにどんどん重くなって行くもの、って偏見を持っていたのですが、これは案外、理不尽に重くなるのとは違うのかもしれないぞと思いました。セキュリティホールへの対応や機能拡張などでOSそのものが太ってきているはずですし、インストールしているアプリケーションのうち、バックグラウンドで何かをしているものの割合は、時代と共に増えてきているようにも思います。セキュリティホールへの対応に関しては、基本設計が良ければもっと影響を少なくできたかもしれません。その機能拡張は本当に必要なのか? ということもあるでしょう。でも、もしも仕事の量が増えているのであれば、重くなってしまうのは当然です。再インストールしても改善されなかった(ように感じる)ということは、以前の重い状態は、あれはあれでそれほどおかしな状態では無かった、ということなのでしょう。

っていうことは、去年の末に、T41の動作があまりに重いのにしびれを切らして見切りをつけ、DELL Inspiron M101zを購入したのは、正解だったということになります。T41を何とかしよう、としていたら、おそらくその努力(とカネ)は無駄に終わっていたはず。まあ、そのInspiron M101zも、最近は動作が重くなってきた感がありまして。コンピュータを選ぶときには、せめて2年後くらいを見越して、余裕のあるスペックのものを選ぶのが正解なんだろうな、と思ったしだいです。

解っていてギリギリの性能のものを買うのなら問題無いのですけれど、人にすすめるときには注意しなきゃ、と思いました。

<追記 date="2011-08-04">
うまく表現できていない気がするので補足します。

もし、そのコンピュータを「今のまま」の使い方で使い続けるだけであっても、その動作は時が経つにつれ重くなって行くのは当然なのではないか、ということです。

重くなる要因としては、OSのセキュリティ対策アップデートがあることが予測でき、アプリケーションも同様に更新されてゆく(たいてい重くなる)はずで。だから、コンピュータを選ぶときにはそのへんもあらかじめ考慮して、「今のまま」の使い方をするだけであるからと言って、その上で動作するものが「今の水準のまま」変化しない、などという前提で物事を考えてしまうとまずいのではないか。ってことです。

Toodledoが使いやすくなった

To-do list管理ツールである Toodledo のWebインタフェースのデザインが新しくなりました。公式アナウンスはこちら → Forums : News : Toodledo Redesign - July 2011

フォルダ・ビューなどでの操作性が改善されており、左ペインにフォルダのリストが表示され、任意のフォルダを選ぶのも簡単になりました。

以前は、画面上側に、Remember The Milk (RTM) と同様に、タブ付きWebブラウザのタブのような感じでフォルダなどが並んでいました。RTMと大きく違うのは、フォルダのタブは必ず1行のみ。2行以上にはならない設計だったことです。フォルダを10個も作ってしまうと1行では全部表示しきれなくなり、右にはみ出しちゃったやつを選択するのがかなり面倒だったんです。フォルダ名を短くすれば表示できる数が多くなるので、そのために無駄な努力をしたものです。

今回のデザイン変更でフォルダ等の一覧を上に横一列に並べるのが廃止になり、Nozbe のように左ペインに縦に並ぶようになりました。こちらのほうが一覧性に優れています。

今回は、デザインが変更になったのみで、使って見た限りでは機能の変化は無いようです。タスクをドラッグ&ドロップで別のフォルダに振り分けたりしたくなりますが、そういうことは出来ないみたい。でも以前と比べ、ずいぶん使いやすくなった感じがします。