作業用マシンの不調

自宅作業用のメインマシンが不安定になり、頻繁にフリーズするようになりました。酷いときには、何も作業していなくても1時間に何度もフリーズするので、とても仕事できるレベルではありません。しかたがないので対策を考えました。

デスクトップ機の構成など

メインで使ってるマシンは、2007年の暮れに某所で譲ってもらった DELL Optiplex 745 です。Optiplex 745には、筐体のサイズによって4種類のバリエーションがあり、手元のこいつは小さいほうから数えて2つ目の「スモールフォームファクター」というタイプのようです。

もともとは Windows XP Professional がインストールされていて、CPUは Core 2 Duo 6600 (2.40GHz) で、メモリも2GB載っていました。Windows XP で使っている限り、当初はあまり不足を感じませんでした。グラフィックカードは(当時のビジネス用マシンとしては)贅沢なものが付いていて、このカード1枚でモニタを2台接続できます。21インチディスプレイを2台つないでマルチモニタで便利に使っておりました。

ここ2年くらいの間にメモリの不足を感じるようになってきて、メモリモジュールを4GB分追加して合計6GBに増強。Windows XP (32bit版) だと3GB以上のメモリは認識してくれないので、OSも Windows 7 64bit版に更新。それにあわせてHDDを換装と、少しずつ手を入れて使っていました。

不調のデスクトップ機の使用をいったんあきらめる

このマシンが最近、頻繁にフリーズするようになりました。たいていの場合、いわゆるブルースクリーンが出るわけでは無く、画面が固まったまま黙ってしまい、何をやっても反応しないので仕方なく強制電源OFFして再起動する、っていう状態です。何度もこんなことが連続すると、そのたびに思考が中断されてしまい、自分のやる気スイッチもOFFのまま動かなくなりモチベーションが保てず、とてもじゃないけど仕事ができません。

なんかディスプレイドライバが原因、のような気がするけれど、限られた時間の中で、きちんと追いかけて直すことができるかどうか、自信がありませんでした。

ノート機で作業をする方向で環境整備

デスクトップ機が最悪、使えないかもしれないので、まずは外出先用の DELL Inspiron M101z を整備することにしました。M101z は、パワフルに動くことを求めず、そこそこの性能で妥協しているマシンです。重量はこのクラスとしては軽くはありませんが、小型で、安価で、大容量バッテリーを取り付けると実稼働時間で5〜6時間くらいAC供給無しで動いてくれます。

これ1年ちょっと前に購入したのですが、だんだん動作が重くなってきていました。特に、起動してから安定するまでに時間がかかるのが気になります。ログインしてからプログラムが起動して落ち着くまで5分くらいかかっちゃうようになっていました。ディスクがボトルネックになっていることが予想されたので、本当ならSSDに換装したかったのだけど、容量が300GBを超えるようなSSDは高価で、あまり買いたくなりませんでした。

いろいろ調べていたところ、HDD+SSDのハイブリッドドライブという品物をアマゾン様からおすすめされました。Seagate Momentus XTシリーズ 2.5inch ドライブです。これ、ユーザはふつうのHDDとして取り扱ってよく、頻繁に使う領域を自動的にSSD部分にキャッシュしておいてくれる、という仕組みの様子。ふつうのHDD扱いなので特別なドライバが要るわけでもなく、OSを選ばないのだそうで。

Seagateのハイブリッドドライブには、HDD部分が500GB(SSDは4GB)のものと750GB(SSDは8GB)のもの、計2製品あるようです。アマゾンでの取り扱い開始日は、前者は 2011-06-22、後者は 2011-11-28。

で、GBあたり単価を計算してみたら750GBのやつのほうが若干だけど安かったこと、SSD部分の容量が倍も違うことから、750GBのほうを発注。ついでにメインメモリが4GBだけだと心細いので、8GB分のメモリモジュールも発注しました。

ノート機のHDD換装など

M101zでは、メモリソケットには底部のフタをねじ1本ゆるめて外せば簡単に到達することができ、交換も簡単です。既存の2GBモジュール2枚を取り外し、4GBモジュール2枚に差し替えて交換完了。

HDDのほうはちょっと手こずりました。DELLサイトのサービスマニュアルを参照したところ、ねじを3本外して、それからキーボードを奥側から手前に向けて引っぺがして、それでやっとHDDが見えるようになります。このキーボードをはがすのが簡単にできなくて、ねじ外してあるはずなのに、特に右側部分が手前に起きてきません。ゆっくりと気をつけながらかなり力をいれたら外せましたが、結局、何がひっかかっていたのか解りませんでした。まあ、ちょっと手こずったけれど、キーボード引きはがすときにマシンにキズも付けてしまったけれど、無事に換装終了。HDDの中身は、もともとの内蔵ディスクのイメージを換装前に転送しておきましたから、そのまま問題無く起動しました。

ハイブリッドHDDの効果

Windows 7 の起動時間、いままで5分以上かかっていたのが、2分強で安定するようになりました。あとスリープから復帰した直後にディスクに激しくアクセスしていて(たぶんDropboxのせい)、そのためか動作が重くなっていたのが軽減したように思います。

こんな感じで、換装前よりも気持ちよく使えるようになりました。

ひとまず

そんなわけで、ノート機だけでも比較的ストレスなく仕事ができるよう環境を整えたので、デスクトップ機についてはゆっくり診る精神的余裕ができました。