ThinkPad T41のOSを再インストールしたのだけど、ちっとも動作が軽くなったような気がしない

動作が重くなっていたThinkPad T41を、ちょいと貸し出すことになりました。そのまま貸しちゃっても良いのですが、これは良い機会かなと思ってOSを再インストールして、それから貸し出すことに。

ThinkPad T41の場合、ディスクを全消去して、単純に工場出荷時状態に戻すのは簡単です。最近のPCは皆そうだと思いますが、内蔵ハードディスクの隠しパーティションリカバリー用のデータが置いてあって、そこからOSやドライバやプリインストールされたアプリケーションをまるごと書き戻すことができるようになっています。このThinkPad T41の場合、Windows XP SP1の状態に戻りました。

その後、だいたい次の手順で作業を進めて行きます。もう8年も前(2003年後半)に発売されたモデルなので、動作の保証されている、メーカー製のユーティリティーが一部存在しなかったりしてちょっと戸惑いましたが、そのへんは省略。

  • Windows XPをSP3に更新する
  • Windows Updateを実行する
  • ウィルス対策ソフト(Norton Internet Security 2011)をインストール
  • ウィルス対策ソフトを最新の状態に更新
  • 無線LANを使用できるよう設定
  • 要らないアプリケーション、古すぎるアプリケーションを削除
  • ThinkVantage System Updateをインストール
  • ThinkVantage System Updateを実行してドライバやユーティリティを更新
  • アプリケーション (Dropbox, 1Password, Firefox, Google Chrome, Adobe Reader Xなど) をインストール

さて、これでだいたいOKかな、という状態になりました。でもなんだか動作が重いんですよ。再インストール以前と比べて、全然、軽くなったような気がしない。

Windowsって、特別なことをしなくても使って行くうちにどんどん重くなって行くもの、って偏見を持っていたのですが、これは案外、理不尽に重くなるのとは違うのかもしれないぞと思いました。セキュリティホールへの対応や機能拡張などでOSそのものが太ってきているはずですし、インストールしているアプリケーションのうち、バックグラウンドで何かをしているものの割合は、時代と共に増えてきているようにも思います。セキュリティホールへの対応に関しては、基本設計が良ければもっと影響を少なくできたかもしれません。その機能拡張は本当に必要なのか? ということもあるでしょう。でも、もしも仕事の量が増えているのであれば、重くなってしまうのは当然です。再インストールしても改善されなかった(ように感じる)ということは、以前の重い状態は、あれはあれでそれほどおかしな状態では無かった、ということなのでしょう。

っていうことは、去年の末に、T41の動作があまりに重いのにしびれを切らして見切りをつけ、DELL Inspiron M101zを購入したのは、正解だったということになります。T41を何とかしよう、としていたら、おそらくその努力(とカネ)は無駄に終わっていたはず。まあ、そのInspiron M101zも、最近は動作が重くなってきた感がありまして。コンピュータを選ぶときには、せめて2年後くらいを見越して、余裕のあるスペックのものを選ぶのが正解なんだろうな、と思ったしだいです。

解っていてギリギリの性能のものを買うのなら問題無いのですけれど、人にすすめるときには注意しなきゃ、と思いました。

<追記 date="2011-08-04">
うまく表現できていない気がするので補足します。

もし、そのコンピュータを「今のまま」の使い方で使い続けるだけであっても、その動作は時が経つにつれ重くなって行くのは当然なのではないか、ということです。

重くなる要因としては、OSのセキュリティ対策アップデートがあることが予測でき、アプリケーションも同様に更新されてゆく(たいてい重くなる)はずで。だから、コンピュータを選ぶときにはそのへんもあらかじめ考慮して、「今のまま」の使い方をするだけであるからと言って、その上で動作するものが「今の水準のまま」変化しない、などという前提で物事を考えてしまうとまずいのではないか。ってことです。